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ニュージーランドで約3か月ちょっと車中泊をしたとき、電気を補っていたのは100Wのソーラーパネル1枚だった。12V・100AhのAGMサブバッテリーにつなぎ、走行充電も家庭用コンセントからの充電も使っていない。

スマホやiPad、車内LEDなどの小物中心なら、自分には100Wで足りた。ただし、発電量をワットメーターで記録したわけではない。この記事は「毎日何Wh発電した」という実測レポートではなく、どんな使い方なら困らなかったか、どこから先は判断できないかを整理した記録だ。

結論:小物中心の車中泊では不足を感じなかった

晴れている日は電気の残量をほぼ気にしなかった。雨や曇りが3〜4日続いても、自分の使い方では特に不安にならず、バッテリーを空近くまで使ったこともない。100Wパネルの発電能力への不満はなかった。一番気になったのは、むしろパネルの物理的な大きさだった。

この「足りた」は、スマホ・iPad・LED・懐中電灯・イヤホン・モバイルバッテリーなどを使っていた範囲の話。車載冷蔵庫や電気毛布、電子レンジ、IH、ドライヤー、大型暖房は使っていない。同じ100Wでも、使う機器が変われば結論も変わる。

実際の構成:100Wパネル+100Ah AGM

車のそばに100Wパネルを出し、ソーラーチャージコントローラーを介して12V・100AhのAGMディープサイクルバッテリーを充電していた。バッテリーからUSB、12Vソケット、車内LEDへ配線。充電源はソーラーだけで、走行充電や外部電源は付けていない。

車のそばの屋外に立てかけた100Wソーラーパネル
車のそばにパネルを出して使っていた。屋根への常設ではない。

この構成ではパネル単体で夜も電気が使えるわけではない。日中の発電をバッテリーに蓄え、夜はそこから使う。だから「100Wで足りるか」はパネルだけでなく、1日に使う電力量、バッテリー容量、天候を合わせて考える必要がある。ポータブル電源とDIYサブバッテリーの使い分けは1本目の記事にまとめている。

100Wは「1時間で必ず100Wh」ではない

100Wはパネルの定格出力。米国エネルギー省の解説によると、太陽電池の定格は日射強度1,000W/㎡、セル温度25℃などの標準試験条件で評価される。実際の出力は日射、時刻、季節、パネルの向きや温度で変わる。車や木の影、汚れ、配線などの損失もある。

仮にパネルから40Wが4時間続いたなら、単純計算の発電電力量は160Wh。これは計算例であり、自分の測定値でも「曇りの日の代表値」でもない。バッテリーへ蓄えられる量やUSB機器で使える量は、さらにコントローラーや充電・変換時の損失の影響を受ける。自分は日別の発電量、充電量、消費量を記録していないので、100Wパネルが1日に何Wh補っていたかは分からない。

晴れの日と曇り続きで、実際どう感じたか

晴天時は完全に余裕があった。曇りや雨が3〜4日続いても、スマホやLEDを使う生活では残量を心配する場面はなかった。ただ、その間ずっと発電がゼロだったとは言えないし、日中に何Wh充電できたかも分からない。「4日無充電でも100Ahで足りる」という意味には取らないでほしい。

余裕があった理由は、100Wパネルがどんな天気でも十分に発電したからではなく、自分が使う電気が小物中心で少なかったことが大きいと思う。スマホの充電が日常で最も電力を使っていた感覚がある。冷蔵庫のように一日中動く機器を加えれば、同じ経験はそのまま当てはめられない。

使って気になったのは、発電能力よりパネルの置き場所

100Wパネルの発電能力そのものに不満はなかったが、板としてのサイズは気になった。車内にしまう場所、外へ出す手間、日が当たる位置への置き方を考える必要がある。車を日陰に停めたいときでも、パネルには日が当たる場所を探したくなる。屋外に置くなら、風や人の通行、ケーブルの取り回しにも気を配りたい。

写真のように地面に立てかけて使っていたので、車の屋根に固定した場合の使い勝手や走行中の発電は自分の経験からは語れない。パネルの持ち運びや設置が負担なら、容量の数字だけで選ばず、展開時と収納時の寸法も見た方がいい。

冷蔵庫や電気毛布を使うなら100Wだけで判断しない

自分の使用機器には、20〜30Lの車載冷蔵庫も電気毛布も含まれていない。これらを使う人は、機器の1日あたりの消費電力量と、日照が少ない日の予備電力を先に考えたい。100Wパネル1枚で継続運用できるかを、自分の3か月の経験から保証することはできない。

また、パネルを200Wにすれば定格出力は100Wの2倍になるが、毎日の充電量が必ず2倍になるわけではない。日射条件や置き場所、充電先の入力上限も関係する。100Wか200Wかで迷うなら、まず「何を何時間使うか」と「置ける面積」を確認するのが先だ。ポータブル電源と組み合わせる場合は、本体が受け付けるソーラー入力の電圧・電流・最大W数と端子も確認したい。

100Wが合う人、増設を考えたい人

自分の経験に近いのは、スマホやタブレット、LEDなどの小物を中心に使い、日中にパネルを広げられる車中泊。100Ah AGMと組み合わせて3か月ちょっと過ごし、残量で困らなかった。これは「100Wなら誰でも3か月暮らせる」という意味ではない。

冷蔵庫や電気毛布を使う、PCを長時間動かす、曇天が続いても外部充電に頼れない、といった条件なら、消費量を見積もってパネルと蓄電池の両方を考え直したい。自分の場合は100Wで足りた。次に同じ小物中心の車中泊をするなら、発電量を増やす前に、置きやすさと配線の扱いやすさを見直すと思う。

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